米Apple Computerが米Intelのマイクロプロセサを採用するという発表を受け,米国のメディアや開発者ニュース・サイト,ブログなどが,さまざまな言葉で驚きを表現している。それもそのはず,これは一般のユーザーにとっては少し期待できる話,古くからのMacintoshファンにとっては大変哀しい話,開発者にとっては複雑な話である。そして当のApple社にとっては,もしもの場合に備えてきた作戦Bの遂行を意味する。
安くて小さいMacとiPod,そこには米Appleの巧みな新戦略が
サンフランシスコで開幕したMACWORLD EXPOで,米Apple Computerが各種新製品を発表した。ハードウエアにソフトウエアといろいろあるが,中でも注目を集めているのが,小型のデスクトップ・パソコン「Mac […]
米Googleが米Microsoftに突きつけた挑戦状
米Googleが米国時間10月14日に提供開始した「Google Desktop Search(ベータ版)」が米メディアで話題になっている。同ソフトは,ユーザーのパソコン内にある電子メール,Webページ履歴,文書ファイル,インスタント・メッセージングの内容を対象に,一括検索できるというもの。何が便利なのだろうか,また,米メディアは同ソフトの何が危険だと指摘しているのだろうか。
「ベスト・ブランド」のソニーが展開する海外戦略
昨年11月,ソニーとドイツのBertelsmannが音楽事業を統合し,新たなレコード会社「Sony BMG」を作ると発表した。この7月20日,欧州委員会はそれを無条件で承認した。米国の連邦取引委員会(FTC)も近日中に承認すると言われており,まもなく世界市場で首位を争う巨大レコード会社が誕生することになる。ソニーはここ最近,世界のトップ企業とこうした事業統合/提携を積極的に進めており,米メディアでもずいぶんと話題になっている。
iPodは急成長だが,米Appleの先行きには懸念の声
米Apple Computerは米国時間7月7日,iPodの新モデル「iPod mini」の米国外での発売日を決定・発表した。同社は先ごろ,米国に次ぎ,欧州でもオンライン音楽販売サービスを始めた。また,まもなく販売楽曲数の累計が1億に達するとも発表しており,音楽関連事業の好調ぶりがうかがえる。そんなApple社だが,ここに来てアナリストなどから懸念の声が広がっている。
1年ですっかり様変わりしたデジタル音楽市場,競争はさらに激しく
年明け早々,米国ではCESをはじめとする大きな展示会が相次いで開催され,家電メーカー,IT企業といった業界の垣根を越えた製品や技術,サービスが数多く紹介された。ちょうど1年前の今ごろ,本コラムに「MS vs ソニー,デジタル・メディアを巡り新たな戦い始まる」という記事を掲載した。あれから1年がたった今,デジタル・メディアの市場,とりわけデジタル音楽の市場は当時の予想をはるかに超えて様変わりした。その最大の要因は,Apple社が昨年始めた音楽ダウンロード販売サービスである。
Napsterも音楽配信サービスに参入!本当に普及するのか?
米国時間7月28日,米Roxioはデジタル音楽配信サービスを今年のクリスマスまでに始めると発表した。その名は「Napster 2.0」。あのNapsterが装いも新たに復活するのだ。とは言っても,今度は完全合法の有料サービスとして登場してくるという。米国では,米Apple Computerが今年4月末に始めたデジタル音楽販売サービスが人気を得ているという。同様のサービスはほかにもたくさんあるため,Napster 2.0は後発組になる。
さっそく試してみた,Appleの音楽配信サービス
米Apple Computerが4月28日に米国で始めた,デジタル音楽のダウンロード販売サービス「iTunes Music Store」がなかなか好評のようだ。Apple社は今週になって「サービス開始から最初の1週間で100万曲以上を売った」と発表,また同サービスのクライアント・ソフトである「iTunes 4」のダウンロード件数もすでに100万件を超えているという。 そこで,筆者もさっそくiTunes 4をダウンロードしてみた。
出そろったIT企業各社のQ1決算,景気回復はいつ?
米国で先週から今週にかけて大手企業の業績報告が相次いだ。米Microsoft,米IBM,米Intel,米AMD,米Apple Computer,米Sun Microsystemsなどが2003年1~3月期の決算を発表したが,これらの業績報告を1つ1つ見てみると各社の状況は一様でない。Microsoft社やIBM社のように増収増益の企業もあるが,米Intelのように横ばい,AMD社のように売上高が大きく落ち込んだ企業もある。昨年の初め,「世界のIT業界は1年かけて緩やかに回復する」と言われていたが,それは実現しなかったことになる。
54M無線LANの主役は「g」に決まり
年明け早々に開催されたMACWORLD EXPOで,米Apple Computerが新型の「PowerBook」を発表した。同社CEOのSteve Jobs氏が基調講演の中で,「ノート・パソコンでは業界最大のディスプレイ」(同氏)を持つPowerBookと,iBookよりもさらに小さいPowerBookを発表し,皆を驚かせた。ところがこの基調講演の中でJobs氏はもう1つ意外なものを発表している。IEEE802.11g規格を採用した無線LAN製品「AirPort Extreme」(日本での製品名は「AirMac Extreme」)である。