米国時間9月5日,多くの期待に応えるべくApple CEOのSteve Jobs氏が特別イベントで発表したのが「iPod touch」だった。さらに驚くことにAppleは同日,iPod製品群すべての新モデルを発表した。かつてないシリーズ全体の一斉刷新である。何がAppleをそうさせたのだろうか。今回は発表された各製品を比較しながら同社の製品戦略について考えてみる。
まだまだ続くiPhone騒動,「nano」や「3G」も?
米国で「iPhone」が発売になってからそろそろ3週間。Webの世界では今なお興奮冷めやらぬ状況である。ニュース,ブログ,企業プレスリリースなど,連日登場するiPhone関連の話題はさまざま。発売当日の行列報道に始まり,iPhoneを分解してしまったという人の話,UIについて細かく語るブログなど,日々新しい情報がアップされている。
なぜ,AppleはWindows版Safariを開発したのか?
米国時間6月11日に開幕した米Appleの開発者向け会議「WWDC(Worldwide Developer Conference)」。今年も同社CEO Steve Jobs氏の基調講演で始まった。「One more thing …」は,同氏が基調講演の終盤に言う,サプライズ発表前の決め台詞。昨年の講演ではこれがなく,期待はずれのWWDCと言われた。しかし今年はそれが復活した。
iPhoneの衝撃,Appleのモバイル市場参入が各業界を揺らす
そのうわさは本当だった。昨年末からアナリストやMacファンの間でささやかれていた米Appleの携帯電話は米国時間1月9日,Steve Jobs CEOのMacworld基調講演で明らかにされた(関連記事)。製品名もうわ […]
「Apple,Web 2.0,YouTube,Vista,M&A……」,IT業界の2006年を振り返る
2006年はIT業界にとって,とても一言では言い表せない年だったように思える。本コラムの今年最後の記事となる本稿では,2006年のIT業界の動きをまとめた米メディアの記事などを読み解きながら,この1年を振り返ってみたい。
Appleが示した“ミッシング・ピース”,映画ダウンロード販売の切り札になるか
米Apple Computerが米国時間9月12日に開いた「特別イベント」は実に盛りだくさんの内容となった。米国のメディアがとりわけ話題にしているのが,映画のダウンロード販売サービスである。
Appleの次期OS「Leopard」は期待外れ?今年の開発者会議はサプライズなし
米Apple Computerが毎年開く開発者向け会議「WWDC」。今年,同社CEOのSteve Jobs氏が披露したのが,次期Mac OS「Leopard(レパード)」。目玉となる新機能の先行プレビューをおこなうとともに,Leopardのリリースが2007年の春になることを発表した。しかし,「予想通りのことを発表したに過ぎない」と手厳しい意見が多かった。
Macの筐体内に”Wintel”,驚き・悲しみ・喜びの「Boot Camp」
青天の霹靂—。 「Apple自ら」が正式にMacへのWindows導入を支援するというわけである。このことはすぐさま一般紙でも大きく報じられ,ユーザーの動揺や興奮が伝えられた。折しも,Macファン・サイト […]
AppleがIntel Macで跳ぶ「その先」とは?
米Apple Computerは1月10日,「MacWorld 2006」で同社初のIntelプロセサ搭載Macintoshを発表した。Appleが狙うものは何だろうか。それはその5日前,ホーム・ネットワークの技術基盤「Viiv」や新たなスローガン「Leap ahead(さあ,その先へ。)」を発表したIntelが目指すところとも重なって見える。
米Yahoo!のKonfabulator買収で始まる「デスクトップの場所取り合戦」の予感
先日,米Yahoo!がWidgets実行用のランタイム・エンジン「Konfabulator」を買収したと報じられた。このニュースに注目している業界関係者は少なくない。「(今回の買収は)短期間でYahoo!社の期待に十分応えることになる,みごとな施策」(米SearchEngineWatch.comのChris Sherman氏)。「Konfabulatorの買収でYahoo!社はWebブラウザの枠を超える」(米Washington Postの記事)といった具合だ。KonfabulatorはYahoo!社とってどんな意味をもたらすのだろうか。