米アップルは今年7月、対話型AI「Chat(チャット)GPT」を運営する米オープンAIを相手取り、営業秘密の不正流用で提訴した。米連邦地裁への申し立てから2カ月が経過し、今回の法廷闘争が持つ本質的な意味が浮かび上がってきた。それは単なる情…
マイクロソフトが断行した「選択と集中」、ゲーム部門再編の背景とAI投資シフトの深層
米マイクロソフトは7月初旬、大規模な人員削減とゲーム部門「Xbox」の再編を発表した。従業員の約2.1%に当たる約4800人の削減を進め、Xbox部門の全従業員の2割に及ぶ3200人を削減対象とした。傘下にある複数のゲーム開発スタジオの売…
沸騰するAI需要が招く「メモリー危機」、スマホ・ゲーム機を直撃する供給制約と安保のジレンマ
半導体メモリーの供給不足による、消費者向け電子機器の価格上昇が本格化している。米アップルが6月下旬、パソコン「Mac」やタブレット型端末「iPad」の約2〜3割の値上げに踏み切ったことで、業界には衝撃が走った。これまで強力な買い手であった…
アップル製品値上げ「不可避」の構図、AI需要に伴うメモリー高騰と大容量化のコスト圧力
米アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)は6月中旬、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで製品値上げの方針を明かした。そのわずか1週間後の6月25日、アップルは実際にパソコン「Mac」やタブレット端末「i…
AIデータセンター建設に「物理的壁」 巨額資金を積み増すも電力確保や部材調達が難航
6月上旬、世界の巨大テック企業による人工知能(AI)インフラへの巨額投資計画が相次いで明らかになった。米グーグルの親会社アルファベットは、データセンター建設向けに847億5000万ドルの増資計画を発表した。ソフトバンクグループ(SBG)も…
時価総額1兆ドルに達したメモリー大手、複数年契約への移行で価格の安定化図る
主要半導体メモリー大手の時価総額が、相次いで1兆ドル(約157兆円)の大台に乗った。5月下旬、米マイクロン・テクノロジーや韓国SKハイニックスが、韓国サムスン電子に続き、それぞれこの節目を突破した。株価急騰から約3カ月が経過した現在、投資…
AIの主戦場はCPUへ、自律型エージェント台頭で市場再編 台湾で半導体大手が語った次世代の演算展望
AI(人工知能)インフラの競争軸が、従来の学習用GPU(画像処理半導体)から、CPU(中央演算処理装置)を含むシステム全体へと拡大している。5月下旬、米NVIDIA(エヌビディア)と米AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の経営トッ…
中国AI業界の「ホテル・カリフォルニア」化と国家の壁 当局が米メタに突きつけた買収取引の解消命令
4月下旬、中国当局が米メタによるAI企業「Manus(マナス)」の買収を阻止した。この一件は、AI覇権を巡る国家の介入が新たな局面に入ったことを示唆している。発表から約3カ月が経過し、改めてこの事象が突きつけた「国家の壁」の厚さが浮き彫り…
新章を開くアップル、時価総額4.9兆ドル帝国に新体制 次期CEOターナス氏が挑むAIと製品の再定義
米アップルは4月、経営トップの刷新を発表した。15年にわたり最高経営責任者(CEO)を務めたティム・クック氏が会長に退き、後任にはハードウエアエンジニアリング責任者のジョン・ターナス氏が就く。創業50周年の節目に発表された今回のトップ人事…
時価総額世界一の光と影、エヌビディアが「創業の志」よりAIの利を選んだ代償
米エヌビディア(NVIDIA)が、AI分野への急速な傾斜を強めている。その一方で、長年の成長を支えてきたゲーミング市場との間に深刻な溝が生じている。米CNBCは先ごろ、「エヌビディアがAI向け製品を優先するあまり、ゲーマーを『置き去り』に…