ドナルド・トランプ米大統領は先月中旬、米東部ペンシルベニア州にAIの一大開発拠点を構築するため、IT・エネルギー分野の民間企業から総額900億ドル(約13兆4000億円)超の大規模投資が行われると発表した。AI開発競争で中国に対する優位性…
NVIDIA、対中AIチップ販売再開 電撃合意の裏にCEOの直談判と米中双方の思惑 フアン氏の説得が奏功、半導体規制緩和で巨大市場へ復帰
7月中旬、米国の対中半導体戦略を揺るがすニュースが世界を駆け巡った。米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)が、トランプ米政権から高性能AIチップ「H20」の中国向け販売を再開する許可の確約を得たと発表したのだ。今年4月に米商務省がH20…
米IT大手決算、「iPhone需要」と「クラウド成長」に潜む死角 アップル・アマゾンは増収増益も、市場はAI戦略や競争激化に懸念
先月31日に発表された米IT大手、アップルとアマゾン・ドット・コムの4~6月期決算は、両社そろって市場予想を上回る増収増益となった。しかし、その内容を詳しく見ると評価は単純ではない。アップルは関税前の駆け込み需要という一時的な要因に支えら…
米IT大手、AI投資で収益拡大 マイクロソフトとメタ、そろって大幅増収増益 クラウドと広告、本業が巨額支出を支える構図くっきり
米マイクロソフトと米メタが7月30日に発表した2025年4~6月期決算は、そろって市場予想を上回る大幅な増収増益となった。両社に共通するのは、人工知能(AI)への巨額投資が収益拡大に直結する好循環だ。マイクロソフトはクラウド事業、メタは主…
xAIの「Grok 4」、回答にマスク氏の見解を色濃く反映する傾向 中立性に新たな火種 「左派的偏向」の修正が裏目、創業者への“忖度”という根源的な問題に
米起業家イーロン・マスク氏が率いるAI新興企業、米xAI(エックスエーアイ)が今月10日に公開した最新の対話型AI「Grok(グロック)4」が、物議を醸す質問に対し、マスク氏個人の見解を検索・参照して回答を生成する挙動が明らかになった。A…
米政府、中国製AIの「思想的偏向」を“極秘”調査 共産党見解に同調と結論 検閲強化も確認、結果公表で警鐘も
米政府が中国製AIの“極秘”調査に乗り出していることが分かった。AIが中国共産党の公式見解に沿うよう思想的な偏向(バイアス)がかけられているかを調べている。米政府は初期段階の結論として、中国製AIは政府のプロパガンダに沿った回答を生成する…
アップルCOO交代の深層、「安定」と「変革」で描く次世代への布石 ナンバー2退任の裏側、サプライチェーンとデザインの行方
巨大IT企業の米アップルが今月8日に発表したCOO(最高執行責任者)の交代は、単なる経営幹部の刷新ではなく、ティム・クックCEO(最高経営責任者)体制の重要な転換点である。地政学的リスクが広がる世界で勝ち残るための、次世代への布石と分析で…
アルファベット、9Q連続増収増益 AIブームでクラウド好調も年間850億ドルの巨額投資へ 検索・動画広告が収益の柱、サブスクも20%の伸び
米グーグルの持ち株会社アルファベットの2025年4~6月期決算は、売上高が前年同期比14%増の964億2800万ドル(約14兆1000億円)、純利益が19%増の281億9600万ドル(約4兆1000億円)となり、9四半期連続の増収増益を達…
AIが広告業界にもたらす「破壊的変革」、大手トップが語る危機感と未来像 効率化の裏で消費者が抱く懸念、問われる技術との向き合い方
AIの急速な進化が、広告業界の根幹を揺るがしている。コンテンツ制作からキャンペーン最適化まで、あらゆる業務プロセスがAIによって再定義され、業界は「巨大な変革」の渦中にある。広告大手のトップは、AIがもたらす「破壊的」な影響に強い危機感を…
AI時代の「新SEO」に商機 脱“グーグル検索”に賭ける新興企業、チャットボット向け最適化で急成長 サイト訪問が「人」から「機械」へ、新たな潮流
米グーグルのAI検索機能導入が報道機関をはじめとするウェブサイト運営者に衝撃を与える中、この地殻変動を新たな商機と捉え、急成長するスタートアップ群が登場している。「ポスト検索時代」の到来を見据え、消費者が従来の検索エンジンではなく、AIチ…