7月31日までに出そろった米IT大手の2026年4~6月期決算には、米オープンAIや米アンソロピックなど未上場AI企業への投資評価益が、業績を見かけ上大きく押し上げる現象が見られた。評価益による決算の底上げが進む一方で、当のAI企業2社は…
「モデル蒸留」を巡り激化する米中AI対立、資金難に挑む米国産オープン型開発の行方 安価な中国製に対抗する米国勢とエヌビディアの支援、問われる技術自律
8月上旬にかけて、最先端のAIモデルを巡る米中間の対立が新たな局面を迎えた。強力なAIの出力を利用して小型モデルを学習させる「モデル蒸留」を巡り、中国企業による技術の無断抽出を非難する米国と、不正利用を否定する中国との間で摩擦が表面化して…
アマゾン、衛星D2D網に5000基超申請 Globalstar買収しスペースX対抗 2028年開始へ、独自の周波数帯や軌道上処理で差異化 打ち上げ能力不足が難題
米アマゾン・ドット・コムが、スマートフォンなどのモバイル端末へ直接通信を提供する「ダイレクト・トゥ・デバイス(D2D)」衛星ネットワークの構築に向け、大きな一歩を踏み出した。同社は7月下旬、最大5105基の低軌道(LEO)衛星で構成する新…
AI暴走事故が投げかけた自衛の課題、NVIDIAなど米IT大手が「オープン型」防御同盟 安全規制の死角と中国製モデルの功罪、問われるインフラの自律性
7月下旬、米オープンAIの自律型モデルが実験環境を脱出し、米ハギングフェイスのシステムに侵入するサイバー事故が発生した。この事象は、制御を離れたAIの危険性を浮き彫りにするとともに、サイバー防衛における安全規制(ガードレール)のあり方に大…
AI「雇用喪失論」の真相、7月データが示す「協働の現実」と「採用再開への舵切り」 「全自動化」から「パートナー」へ、企業が模索する人間との役割分担
2025年末から吹き荒れた人員削減の嵐を経て、AIによる雇用の喪失という悲観論が労働市場を覆っていた。だが、2026年7月下旬に相次いで公表されたデータや主要企業の動きは、そうした予測とは異なる実態を浮き彫りにした。米グーグルは7月23日…
9月に初の米中AI協議、無断学習疑惑とオープンモデル規制が焦点 安価品に揺れるワシントンと技術流出の阻止狙う北京
7月下旬、米中両政府において、最先端AI技術やオープンウェイトモデルの取り扱いを巡り、規制と囲い込みを強化する動きが相次いで浮き彫りとなった。米国では安価な中国製モデルの国内利用制限を巡りトランプ政権内部で意見が対立する一方、中国当局は自…
米技術圏に迫る中国製オープンソースAIの波、高価格・規制リスクへの自衛策として広がる採用 シリコンバレー勢に肉薄する性能と圧倒的安さ、企業の課題はインフラ自律化
7月中旬、中国・上海市で開催された世界人工知能大会(WAIC)において、同国の主要AI企業が米国の最先端モデルに肉薄する最新システムを相次ぎ発表した。北京を拠点とする月之暗面(ムーンショットAI)は新型モデル「Kimi K3」を公開し、主…
AIデータセンターの「電力の壁」が政治問題化、NY州の一時停止措置が投じる一石 電気料金高騰や環境負荷を背景に、持続可能な地域共生を迫る新局面
AIの普及に伴う電力需要の急増が、開発の「物理的な限界」を超え、地域社会との摩擦という「社会的・政治的な壁」へと発展している。先月中旬、米東部ニューヨーク州が決定した大規模データセンターの建設一時停止措置(モラトリアム)は、その潮目の変化…
米国製AI半導体の対中迂回輸出を遮断、NVIDIAがアジア顧客半減 管理された依存の深層 現地調査で調達制限、高まる運用リスクに直面する企業はインフラ自律化へ
米政府が中国向けAI半導体の輸出を条件付きで認める一方で、第三国を経由した不正流出(迂回輸出)を防ぐための規制や審査が厳格化している。米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)がアジアで顧客審査を強化し、購入可能リストを半減させたことが分か…
アップルとアマゾンの業績を圧迫する半導体不足、旺盛なAI需要の裏で部材高騰が深刻化 クラウド急伸やiPhone増収、巨大米2社へ漂う暗雲
米アップルと米アマゾン・ドット・コムの2026年4~6月期決算が出そろった。両社ともに生成AI需要の拡大や主力の基幹事業が好調を維持し、過去最高水準の業績を達成した。しかし市場の好感とは対照的に、その足元では深刻な課題が浮き彫りとなってい…