株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 会社概要
  • 2026年10月15日

アップル、インド製iPhoneを米国に輸入 対中関税回避の短期的措置 長期的に関税適用除外を目指す 米政権との交渉力がカギ

2025年4月15日

米アップルが、インドで組み立てるスマートフォン「iPhone」の米国向け出荷を増やす計画であることが明らかになった。トランプ米政権による新たな高関税措置、特に中国製品への厳しい関税の影響を回避する狙いがある。対中関税への懸念で株価が急落したことを受け、当面の対策としてインドからの供給比率を高める考えだが、長期的には関税の適用除外獲得を目指しているようだ。

高関税懸念、過去25年で最悪の株価パフォーマンス

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として報じた。今回の動きは、トランプ大統領が打ち出した関税政策が背景にある。トランプ氏は2025年4月2日、全ての輸入品に10%の関税を課すほか、ハイテク機器サプライヤーの役割を担う中国、台湾、韓国にそれぞれ34%、32%、25%という高い税率を適用する相互関税(Reciprocal Tariff)を発表した。その後、後者の上乗せ部分は90日間停止し、当面は一律10%の基本税率のみを適用することにした。ただ、中国については、対米報復措置を取ったとして、それまで104%としていた関税率を145%に引き上げ、4月10日午前0時1分に発動した。

一方、インド製品への相互関税は26%に設定された。iPhoneはアップルの売上高の約5割を占める主力製品であり、その生産の多くを中国に依存している。この新たな措置が明らかになると、関税リスクへのエクスポージャー(影響度合い)を懸念する投資家が動揺。アップル株は3営業日で19%下落し、過去約25年間で最悪のパフォーマンスを記録した。その後の4月8日には前日比5%下落し、時価総額世界首位を米マイクロソフトに譲った。

こうした中、アップルは関税率が比較的低いインドからの米国向け出荷を増やすことで、中国からの高関税によるコスト増を相殺しようと考えた。関係者によれば、これは短期的な措置であり、同社は第1次トランプ政権時と同様に、最終的に関税の適用除外を勝ち取ることを目指している。現状の不確実性が高いことから、中国を中心とした既存のサプライチェーン(供給網)を抜本的に見直す段階にはないとみられる。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アップル、インド製iPhoneを米国に輸入 対中関税回避の短期的措置 長期的に関税適用除外を目指す 米政権との交渉力がカギ」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: Apple, インド, 中国

最新の記事

  • 半導体を「インフラ資産」へ変貌させるNVIDIA、ウォール街6社と組む5000億ドル調達網の狙い(2026年10月12日)
  • アップルが深める中国連携、半導体調達とAI実装で探る現実解 供給網逼迫と米中対立の狭間で(2026年10月11日)
  • 生成AI「加速」と「減速」の深層、現場の危機感と政権の思惑が衝突 自律エージェントの「脱出・侵入」に相次ぐ警鐘、半導体覇権と「SIフォース」具体化の力学(2026年10月09日)
  • EU「子ども法案」が突きつけるデジタル空間の再編、15歳未満のSNS制限と立証責任の転換 米欧摩擦と認証技術の壁、先行する豪州や米訴訟に続く包括規制の行方(2026年10月08日)
  • 米AI大手3社が模索した「安全協調」の波紋、立ちはだかる反トラスト法と政権の壁 激化する市場競争下の異例の3社協調、自主管理の限界と「参入障壁」への警戒(2026年10月07日)
  • 米AI大手「開発減速論」に中国が反発した真意、浮かぶジレンマと安全保障 「冷戦の手法」と批判しつつ進める制御不能リスクへの備え、自前エコシステムの計算(2026年10月06日)
  • 途上国経済に差す「AIの光」、陰に潜む「依存の罠」 世銀リポートが提示した「スモールAI」という解答(2026年10月04日)
  • AI首脳陣が足並みそろえた「開発減速」とは? 問われる実効性と対中覇権の壁 自主的なペース調整とIPO延期の衝撃、交錯する米政権と安全保障の思惑(2026年10月02日)

Copyright © 2026 · NewsFront, LLP