2025年半ばから2026年にかけて、AIを巡る覇権争いは大きな転換点を迎えた。対話型AI「Chat(チャット)GPT」の爆発的普及により、長らく「追う立場」に甘んじてきた米グーグルが、盤石なインフラと組織刷新を武器にその勢いを取り戻した。
一方、ChatGPTによる先行者利益を享受してきた米オープンAIは、急追するライバルの影に危機感を募らせ、守りの姿勢を鮮明にしている。
■「Nano Banana」が変えた潮目
潮目が変わったのは、2025年夏の終わりだった。グーグル社内で「Nano Banana(ナノ・バナナ)」と名付けられた高速の画像生成ツールが、AI格付けプラットフォームで首位を獲得。これが起爆剤となり、同社のAIアプリ「Gemini(ジェミニ)」は同年9月に米アップルのアプリストア「App Store」で首位を奪取した。

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