1月中旬、テクノロジー業界を揺るがす巨大な「同盟」が産声を上げた。米アップルと米グーグルが、生成AI分野で複数年にわたる戦略的提携を発表してから約3週間。
次世代の「Apple Foundation Models(アップル基盤モデル)」の土台としてグーグルのAI「Gemini(ジェミニ)」を採用するという決断は、かつての宿敵同士による「呉越同舟」を超え、AI市場の勝負のあり方が「知能の高さ」から「実装のコストと安定性」へと完全移行したことを示唆している。
「最強の脳」を外部に求めたAppleの現実
今後の数年にわたる提携により、年内に予定されている音声アシスタント「Siri(シリ)」の刷新を含む「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」の基盤は、グーグルの技術と統合される。
アップルはこれまで自前主義にこだわりを見せてきたが、昨年来のSiri開発の遅延や、自社開発モデルの性能への冷ややかな評価が、今回の現実的な選択を後押しした格好だ。
アップルは今回の合意にあたり、「グーグルの技術が最も能力の高い土台を提供する」と異例の評価を下した。

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