米連邦地方裁判所が9月初旬に下した司法判断は、米巨大IT企業と規制当局の攻防における象徴的な節目となった。バージニア州東部地区連邦地裁のレオニー・ブリンケマ判事は、米司法省(DOJ)などが求めていた米グーグルの事業分割(広告技術事業の売却…
グーグル系ウェイモの「垂直統合」と「欧州展開」が示す自動運転の次章 車載AIチップの自社開発とドイツ・ミュンヘン進出から読み解く背景と課題
8月中旬から下旬にかけて、米アルファベット傘下で自動運転技術を開発するウェイモ(Waymo)が相次いで重要な発表を行った。車載コンピューターの内部構造と自社開発した半導体の公表、そして2027年末に向けたドイツ・ミュンヘンへのロボタクシー…
グーグルのAI開発体制刷新、基礎研究から製品化重視へ舵 部門トップのハサビス氏交代と自主規制機関の提唱、競争激化と統治の狭間で
8月上旬、米グーグルは傘下の英AI開発部門グーグル・ディープマインドの指導体制を大幅に刷新した。ディープマインド創業者のデミス・ハサビス氏がCEO(最高経営責任者)を退いて会長に就き、後任として同部門でCTO(最高技術責任者)を務めていた…
AI電力確保、アマゾンとグーグルが先行 送電網への接続待ちに2つの解決策 リースによるスピード重視と化石燃料への依存、巨額投資の収益化へ妥協も
AIの普及に伴う電力需要の急増を背景に、米ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)による電源の確保競争が激化している。米データ分析会社などの予測によると、米国における今後のデータセンター電力容量の確保において、米アマゾン・ドット・コムと…
AI普及で揺らぐグーグルの検索支配力、新興勢力の猛追と既存広告モデルの狭間で 研究者の離脱と「共食い」への懸念、摩擦を背景に問われる信頼性と選択の自由
米グーグルが四半世紀にわたり維持してきたネット検索の独占的地位に、AIの普及に伴う変化の兆しが現れている。先月下旬には著名研究者の競合への移籍が相次ぎ、親会社の株価が下落する局面もあった。同社が、既存広告モデルの維持とAI対応の狭間で直面…
メタ、デジタル広告市場で初のグーグル超えへ AIによる運用効率化と短尺動画が成長を牽引
デジタル広告市場で長年続いてきた米グーグルの独走態勢に、大きな変化の兆しが見えている。米調査会社のイーマーケターがこのほど公表した予測によると、2026年末までに米メタのデジタル広告売上高が、世界と米国のいずれにおいてもグーグルを上回る見…
AIデータセンター建設に「物理的壁」 巨額資金を積み増すも電力確保や部材調達が難航 グーグルやSBGの計画活発化も、送電網接続の遅れや半導体高騰が課題に
6月上旬、世界の巨大テック企業による人工知能(AI)インフラへの巨額投資計画が相次いで明らかになった。米グーグル親会社アルファベットは、データセンター建設向けに847億5000万ドル(約13兆7000億円)の増資計画を発表した。ソフトバン…
グーグル検索が創業来初の大刷新、「脱キーワード」とAIエージェント化が揺らすネット経済の岐路 メタ猛追で広告も対話型へ、購入・決済の自動代行で人間の思考負担はどう変わるか
米グーグルが検索窓の大幅な刷新とAI広告の統合を発表してから1カ月が経過した。キーワード入力から自然な対話への移行は、インターネットの情報収集とビジネスモデルのあり方を根本から揺るがしている。急速に進む「AIエージェント化」の意味と、それ…
AIエージェントが変えるデジタル生活の地平、グーグル「Spark」が示すクラウド駆動の自律化 常時稼働がもたらす利便性とインフラコスト戦、安全性と電力の課題も
米グーグルが2026年5月中旬の年次技術イベント「Google I/O 2026」で発表した「Gemini Spark(ジェミニ・スパーク)」は、AIの役割を情報支援から行動代行へと変える一歩になるといえそうだ。初期の熱狂や議論が一巡した…
AIインフラは「資本と半導体」の結合へ グーグル・ブラックストーン連合が250億ドルの共同事業で覇権狙う 独自開発の計算能力をCaaS展開、物理的な壁を保有データセンターで解消へ
2026年5月中旬、米グーグルと米投資大手ブラックストーンが発表した共同出資会社の設立は、AIインフラ市場の構造変化を決定づける動きとなった。発表から約3週間が経過した今、この提携の狙いは単なる設備投資を超え、独自半導体の「外販」と「物理…