電気自動車(EV)大手、米テスラの「顧客忠誠度(ブランドロイヤルティー)」が、この1年で急落したことが、米S&Pグローバル・モビリティの調査で明らかになった。このロイヤルティー率は、あるカーブランドのオーナーが次に車を買い替える際…
アップル、対米投資1000億ドル上積み 関税免除の「交換条件」か―製造業国内回帰の実態と課題を探る 政権とテック大手の駆け引き、サプライチェーンの行方は
今月6日、米アップルが今後4年間で米国への投資額を1000億ドル(約14.8兆円)上積みし、総額6000億ドル(約89兆円)に拡大すると発表した。これに合わせ、トランプ大統領は輸入半導体に約100%の関税を課す方針を明らかにした。ただ、ア…
米AIチップ対中輸出にトランプ流「15%ディール」の衝撃 安保と歳入の危うい取引、次世代品も射程か 半導体大手に異例の「上納金」、取引重視政策が呼ぶ波紋
8月中旬、トランプ米政権が打ち出した新たな対中半導体政策が、ワシントンとシリコンバレーに大きな衝撃を与えた。米半導体大手のエヌビディア(NVIDIA)とアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)に対し、特定のAIチップの対中輸出を許可する…
アップルが中国で初の店舗閉鎖、販売網の最適化と供給網の再編加速 巨大市場との関係は新段階へ ファーウェイ復活と消費減速、2つの逆風下に
米アップルは今月9日、中国・遼寧省大連市の直営店「Apple Store」を1つ閉鎖した。2008年に同国で最初の直営店を開設して以来、店舗閉鎖に至るのはこれが初めてだ。アップル側は、入居する商業施設のテナント流出を理由に挙げるが、この動…
米中対立がもたらす世界スマホ市場の地殻変動、中国でファーウェイ首位奪還 米国で「インド製」急増 サプライチェーン再編が加速、メーカー各社の明暗分かれる
シンガポールに本部を置く調査会社カナリスがこのほど公表したスマートフォン市場リポートで、米中の地政学的対立が世界のサプライチェーン(供給網)と市場競争の構図を大きく塗り替えている実態が浮き彫りになった。中国市場では、中国・華為技術(ファー…
トランプ政権、AI覇権へ布石 「規制緩和」と「同盟・友好国への輸出」で中国に対抗 「技術流出防止」から「技術支配」へ、安保観を転換
トランプ米政権が7月下旬、AI分野における米国の優位性を確固たるものにするための包括的な「AI行動計画(AI Action Plan)」を発表した。米国内では規制を大幅に緩和して技術開発とインフラ投資を加速させる。対外的には同盟国への技術…
米中、AI半導体で新たな攻防 NVIDIA製の対中チップで合意直後、中国が「裏口」懸念 米国主導の輸出可否から、中国主導の製品信頼性監視、争点は新段階に
米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)製AIチップの対中輸出を巡る米中間の「融和」ムードは、わずか数週間で急転した。7月中旬に輸出再開で合意した直後の7月末、今度は中国のサイバーセキュリティー規制当局が同社製AIチップの安全保障上の懸念…
ワシントン影響力競争:NVIDIAフアン氏がマスク氏とクック氏を凌駕、新たなキーパーソンに 半導体王、米中対立の狭間で存在感示す テック界の序列に異変
米首都ワシントンで今、テクノロジー企業間のパワーバランスに地殻変動が起きている。主役は、AI革命の旗手、米エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)だ。7月下旬、同氏がトランプ政権内で絶大な影響力を発揮し、長…
グーグル系ウェイモが事業加速、テスラの追随でロボタクシー覇権争いは新局面へ 完全自動運転の実用化レース、米テック大手が火花
7月中旬、米国の自動運転業界が立て続けに大きな動きを見せた。米アルファベット傘下の米ウェイモがテキサス州オースティンでサービス提供地域を2倍以上に拡大したことを皮切りに、配車サービス大手の米ウーバーテクノロジーズが電気自動車(EV)メーカ…
米、対中半導体戦略の転換 エヌビディアCEOが描く「次の一手」とその深層 禁輸措置の解除が示す新局面、技術覇権争いの行方は
7月中旬、米国の対中半導体戦略の転換点となり得る2つの動きが相次いだ。一つは、米政権が米エヌビディア(NVIDIA)製のAIチップ「H20」の対中輸出禁止を事実上撤回したこと。そしてもう一つは、その直後にエヌビディアのジェンスン・フアンC…