AIの普及に伴う電力需要の急増が、開発の「物理的な限界」を超え、地域社会との摩擦という「社会的・政治的な壁」へと発展している。
先月中旬、米東部ニューヨーク州が決定した大規模データセンターの建設一時停止措置(モラトリアム)は、その潮目の変化を象徴する出来事となった。
これまでのインフラ調達競争の文脈から一歩進み、地域負担の軽減と開発の持続性をどう両立させるかという、新たな局面に入りつつある。
地域住民の負担増と州政府の介入
ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は、先月中旬、電力容量が50メガワット(MW)以上の新規大規模データセンターの建設を最長1年間停止する行政命令に署名した。
州規模でこうした凍結措置が導入されるのは全米で初めての事例となる。

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