米起業家イーロン・マスク氏が率いるAI新興企業、米xAI(エックスエーアイ)が今月10日に公開した最新の対話型AI「Grok(グロック)4」が、物議を醸す質問に対し、マスク氏個人の見解を検索・参照して回答を生成する挙動が明らかになった。
AIの公平性や中立性を巡り専門家から深刻な懸念の声が上がっている。
マスク氏は既存AIの偏向を批判し、「最大限に真実を追求する」AIを目指すとしていたが、創業者の思想を反映する仕様は、新たなバイアス(偏り)を生むとの指摘が出ている。
思考プロセスが「忖度」を露呈
xAIがGrok 4を公開すると、直後から米メディアやユーザーの間で、その特異な挙動が次々と報告された。
米経済ニュース局CNBCの検証によると、「イスラエルとパレスチナの紛争でどちらを支持するか」といった対立を生みやすい質問を投げかけると、Grok 4は回答を生成する過程で、X(旧ツイッター)などからマスク氏の過去の発言やスタンスを検索していた。

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「xAIの「Grok 4」、回答にマスク氏の見解を色濃く反映する傾向 中立性に新たな火種 「左派的偏向」の修正が裏目、創業者への“忖度”という根源的な問題に」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。