株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年9月18日

誰でも自由にニュースを投稿できる,Wikimediaの新たな試み

2004年12月10日

 誰でも自由にニュースを書いて投稿できる。誰かが書いた記事はいつでも修正/加筆できる――。そんなニュース・サイトがある。米Wikimedia Foundationの「Wikinews」だ。Wikimedia Foundationといえば,自由参加のオンライン百科事典「Wikipedia」の成功が有名だ。WikinewsはこのWikipediaの考え方を踏襲している。コンテンツはすべて無料で著作権フリー。もちろん利用しているのはオープンソースのコンテンツ管理システム「Wiki」である。今回はWikinewsについてレポートする。

■記事の“状態”はアイコンで表示

 Wikinewsとはどんなものなのか,具体的に見てみよう。まず,トップ・ページを見るとニュースの見出しがずらりと並んでいるのが分かる(写真1[拡大表示])。このうちの1つをクリックして記事ページを表示すると,「edit」というリンクがあるのに気付く。これをクリックして編集画面に行くと,記事原稿のあるテキスト・ボックスが出てくる(写真2[拡大表示])。ここで,文章を修正したり,必要なことを書き加えられる。そして最後に「Save page」を押す。編集は,変更点を明記することなど一定のルールに従って行う必要があるが,基本的な使い方はWikipediaと同じだ。

 またトップ・ページの右には,「現在書きかけの記事」と「審査中の記事」がある。前者は赤枠付きのアイコン,後者は黄枠付きアイコンで表示され,記事の状態がひと目で分かるようになっている。これらアイコンの色は,原稿の中で決まった文字列(タグ)を記入することで変化する。例えば,書きかけ記事の場合は,{{development}} ,審査中の記事は {{review|~~~~}}といった具合(「~~~~」の部分はユーザー名とタイムスタンプに置換される)。審査対象の記事はディスカッション・ページで協議され,3人以上の同意を得るなど一定の条件をクリアすれば,タグの変更が可能になり,正式な記事となる。このときアイコンの色は緑に変わる。Wikinewsではこうしたタグ付け作業も含めて,誰でも自由にアクセスできるようになっている。

続きを読む
xTECH

本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「誰でも自由にニュースを投稿できる,Wikimediaの新たな試み」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。

タグ: Wikimedia Foundation, Wikinews, Wikipedia

最新の記事

  • 米欧デジタル摩擦、新たな火種―関税・制裁のトランプ威嚇が示す統治思想の衝突 自由か規制か、インターネット空間の秩序めぐる攻防(2025年09月17日)
  • 米政府、中国製AIの「思想的偏向」を“極秘”調査 共産党見解に同調と結論、検閲強化も確認(2025年09月14日)
  • xAIの「Grok 4」、マスク氏への“忖度”という根源的問題 創業者の見解色濃く反映する傾向(2025年09月14日)
  • 最短60分でiPhoneが届く!? アマゾンのドローン戦略の新局面(2025年09月12日)
  • 米中対立がもたらす世界スマホ市場の地殻変動、中国でファーウェイ首位奪還 米国で「インド製」急増(2025年09月12日)
  • メタがグーグルと100億ドル契約 AI覇権争いは合従連衡を繰り返すダイナミック展開へ 広告・AIの宿敵がインフラで協業、「協調と競争」時代に(2025年09月12日)
  • アップルAI戦略が転換点、Siri刷新にライバルGoogleの技術採用を本格検討 音声アシスタントの性能向上急ぐ、自社開発の遅れが背景に(2025年09月11日)
  • 米商務長官の「侮辱」発言が火種:中国、NVIDIA製AIチップ購入抑制 「技術への依存」狙う米国戦略に猛反発、「技術自立」へのジレンマ(2025年09月10日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント