米Apple(アップル)が2023年8月3日に発表した2023年4~6月期の決算は、売上高が前年同期比1%減となり、3四半期連続の減収だった。7~9月期も減収を見込んでおり、同社の株価は同日の時間外取引で約2%下落した。同じ日に発表された米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の決算はアップルとは対照的だった。アマゾンのクラウド事業(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)では生成AI(人工知能)への期待も高まっている。こうしたなか、アップルも生成AIを開発中だと米メディアが報じている。
アップルの4~6月期、3四半期連続減収
23年4~6月期におけるサービス事業の売上高は前年同期比8.2%増の212億1300万ドル(約3兆700億円)に達し、四半期ベースで過去最高を更新した。サービス事業は3四半期連続で200億ドルを超え、同社全売上高の4分の1を占めるまでになった。
一方、主力のiPhoneは振るわない。23年4~6月期の同事業の売上高は、前年同期比2.4%減の396億6900万ドル(約5兆7400億円)で、2四半期ぶりに減少した。また、パソコン「Mac」の売上高は同7.3%減、タブレット端末「iPad」は同19.8%減と、ハードウエアは「ウエアラブル、ホームおよびアクセサリー」を除き、軒並み減少した。
ただ、アップルの各事業別売上高を見ると、MacとiPadの比率は低い水準だ。iPhoneの売上高が全体の48.5%だったのに対し、Macの比率は8.4%、iPadの比率は7.0%にとどまった。
全体の売上高は同1%減の817億9700万ドル(約11兆8300億円)で、3四半期連続で減少した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、3四半期連続の減収は7年ぶりだ。純利益は同2%増の198億8100万ドル(約2兆8800億円)となり、3四半期ぶりに増加に転じた。
本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「3四半期連続減収のアップル、はっきりしない生成AI戦略の懸念と期待」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。