株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年6月10日

メタやツイッターなどSNSに逆風、景気減速・ドル高・競争激化で人員削減も

2022年11月14日

SNS(交流サイト)「Facebook(フェイスブック)」を運営する米Meta(メタ)が社名を変更したのは1年余り前の2021年10月28日だった。このときマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、「数年内に当社はSNSの企業からメタバース(仮想空間)の企業へと変わる」と宣言。それ以降「次のコンピューター基盤を構築する」(同氏)との目標を掲げ、メタバース事業に多額の資金を投じてきた。だが同事業は赤字続きで、先行投資がかさむ状態が続いている。

同社は22年11月9日、全従業員の約13%に当たる1万1000人超を削減すると明らかにした。04年の創業以来初の大規模リストラで、ネット広告市場の低迷や株価急落に対処するようだ。ザッカーバーグCEOは同日、従業員に対し「これは悲しい瞬間だが、回避する方法はない」と説明した。パンデミック(新型コロナの世界的な流行)中に急増したオンライン活動が、その後も続くと想定したことは間違っていたと認め、「私はその責任を負う」と述べた。

メタバース事業の赤字は2023年も拡大

22年10月26日に開示した7~9月期のメタバース関連事業「Reality Labs(リアリティー・ラボ)」の売上高は前年同期比49%減の2億8500万ドル(約415億円)で、売上高全体に占める比率がわずか1%にとどまった。一方、同事業の営業損失は36億7200万ドル(約5300億円)で、前年同期の損失額26億3100万ドル(約3800億円)から拡大した。同社はメタバースを長年かけて育てる事業とみており、損失額は23年も拡大する見通しだ。

米CNBCによると、ザッカーバーグCEOは12年の新規株式公開(IPO)準備中に、投資家宛ての書簡で「私たちはお金を稼ぐためにサービスを構築するのではなく、より良いサービスを構築するためにお金を稼ぐ」と述べた。恐らく今後もこの信念に基づき、メタバースが成功するまでSNS事業で時間稼ぎをするのだろう。

しかし、その糧となる広告事業に逆風が吹いている。メタが先ごろ発表した22年7~9月期決算を受け、米株式市場で同社株が急落した。ロイター通信によると、決算発表日引け後の時間外取引で約20%下落し、時価総額が約670億ドル(約9兆7500億円)消失した。メタの時価総額は21年末時点で9219億ドル(約135兆1400億円)だったが、22年10月27日には2722億ドル(約39兆9000億円)となり、わずか1年足らずで70%減少した。

続きを読む
xTECH

本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「メタやツイッターなどSNSに逆風、景気減速・ドル高・競争激化で人員削減も」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。

タグ: Alphabet, Amazon, Google, Meta, X(旧Twitter), イーロン・マスク, ジェフ・ベゾス, パンデミック, マーク・ザッカーバーグ, メタバース(仮想空間), 大規模リストラ, 広告事業, 新型コロナウイルス, 業績, 雇用削減

最新の記事

  • エヌビディア、中国市場で逆風か 当局の環境規制が収益に悪影響及ぼす恐れ 中国IT大手に購入抑制を要請(2025年06月08日)
  • エヌビディア、上海に研究開発拠点を計画 米規制下の中国市場で競争力維持狙う AI半導体大手、輸出規制に対応しつつ現地ニーズ取り込みへ(2025年06月06日)
  • AI開発「利益優先」の危うさ シリコンバレー巨大テック、安全性・研究軽視か 専門家警鐘 AI覇権争い暴走の瀬戸際 安全性確保へ業界の自制問われる(2025年06月05日)
  • 米IT大手、サウジとAI大型契約締結 トランプ氏歴訪で巨額投資誘致 NVIDIA・AMDがチップ供給、サウジは「AIハブ」目指す動きを活発化(2025年06月04日)
  • アマゾン傘下の自動運転企業がロボタクシーサービス、テスラとの競争激化へ グーグル系に次ぐ2位狙う(2025年06月03日)
  • 米中関税引き下げ、SHEIN・Temuに猶予期間 デミニミス復活なく根本解決には至らず 在庫補充の好機か、ビジネスモデル転換は継続(2025年06月03日)
  • エヌビディア、AI投資で5000億ドル支出へ 異例の規模で経済界に衝撃 米国内生産を強化(2025年06月01日)
  • エヌビディア、AI需要追い風に売上最高更新 対中輸出規制下でも成長持続 データセンター部門9割弱、純利益は伸び鈍化も高水準維持(2025年05月30日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント