株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年6月10日

ファーウェイAI半導体戦略、「学習」よりも「推論」 計算量が少ない推論用チップでエヌビディアに対抗

2025年2月18日

中国・華為技術(ファーウェイ)は、AI(人工知能)向け半導体市場で競合の米エヌビディア(NVIDIA)からシェアを奪うべく奮闘している。だが、最近はエヌビディアに真っ向から勝負するのではなく、比較的難易度が低い技術分野で収益を拡大しようとしている。

エヌビディア製「HGX H20」への対抗策

英フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ファーウェイは大規模言語モデル(LLM)のトレーニング(学習)需要でエヌビディアに挑戦するのではなく、プロンプトへの応答を生成するための演算処理、すなわち「推論」で対抗しようとしている。推論はトレーニングに比べると必要な計算量が少ないとされ、自社AI半導体「昇騰(Ascend)」の需要はそこにあるとみている。

中国のAI開発企業は、米オープンAIや米グーグルといった米国の企業と異なり、エヌビディアの最先端GPU(画像処理半導体)にアクセスできない。そこで、米国の輸出規制を満たすようにエヌビディアが調整した、中国向け「HGX H20」を採用している。HGX H20は、AI向け最新機能の多くを搭載しているが、米政府の規制に準拠するため、一部の計算能力が抑えられている。それでも中国製よりも優れているとされ、同国で強い需要がある。

ファーウェイの「昇騰」に技術的な問題か

アナリストなどによると、ファーウェイの昇騰は技術的な問題があるため、LLMのトレーニング用としては、性能が不十分とみられている。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「ファーウェイAI半導体戦略、「学習」よりも「推論」 計算量が少ない推論用チップでエヌビディアに対抗」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: NVIDIA, ファーウェイ(華為技術)

最新の記事

  • エヌビディア、中国市場で逆風か 当局の環境規制が収益に悪影響及ぼす恐れ 中国IT大手に購入抑制を要請(2025年06月08日)
  • エヌビディア、上海に研究開発拠点を計画 米規制下の中国市場で競争力維持狙う AI半導体大手、輸出規制に対応しつつ現地ニーズ取り込みへ(2025年06月06日)
  • AI開発「利益優先」の危うさ シリコンバレー巨大テック、安全性・研究軽視か 専門家警鐘 AI覇権争い暴走の瀬戸際 安全性確保へ業界の自制問われる(2025年06月05日)
  • 米IT大手、サウジとAI大型契約締結 トランプ氏歴訪で巨額投資誘致 NVIDIA・AMDがチップ供給、サウジは「AIハブ」目指す動きを活発化(2025年06月04日)
  • アマゾン傘下の自動運転企業がロボタクシーサービス、テスラとの競争激化へ グーグル系に次ぐ2位狙う(2025年06月03日)
  • 米中関税引き下げ、SHEIN・Temuに猶予期間 デミニミス復活なく根本解決には至らず 在庫補充の好機か、ビジネスモデル転換は継続(2025年06月03日)
  • エヌビディア、AI投資で5000億ドル支出へ 異例の規模で経済界に衝撃 米国内生産を強化(2025年06月01日)
  • エヌビディア、AI需要追い風に売上最高更新 対中輸出規制下でも成長持続 データセンター部門9割弱、純利益は伸び鈍化も高水準維持(2025年05月30日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント