株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年6月17日

グーグルとMSの決算発表後、時価総額2200億ドル消失 AIに対する投資家の高い期待と、かさむ開発コスト

2024年2月2日

米グーグルの持ち株会社、米アルファベットと、米マイクロソフト(MS)の四半期決算発表を受けて、翌日の米株式市場で、2社の株価が下落した。これにより、両社の時価総額はそれぞれ、約1400億ドル(約20兆6100億円)と800億ドル(約11兆7800億円)消失した。英ロイター通信が2024年1月31日に報じた。

ロイター通信の別の記事によれば、過去数カ月間、AI(人工知能)の導入拡大への期待から、AI関連企業の株価が急騰していた。しかし投資家は、今回の決算発表で、期待が過剰だったと判断。市場心理が一転し、株価が大幅に下落した。この株価下落は、AI関連企業全体に波及する可能性があり、今後さらなる下落懸念も高まっている。

アルファベット、ネット広告が市場予想に届かず

アルファベットが1月30日に発表した23年10~12月期決算は、売上高が前年同期比13%増の863億1000万ドル(約12兆7100億円)、純利益が同52%増の206億8700万ドル(約3兆500億円)で、いずれも四半期として過去最高を更新した。クラウドサービス事業の売上高は25%以上伸び、市場予想を上回ったものの、ネット広告事業の伸びが市場予想に届かなかった。

主力のインターネット広告事業の売上高は、前年同期比約11%増の655億1700万ドル(約9兆6500億円)となり、3四半期連続の増収。増収率は前四半期の9.5%を上回った。インターネット広告売上高の内訳は、検索連動広告が480億2000万ドル(約7兆700億円)で同12.7%増加した。動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」は、同15.5%増の92億ドル(約1兆3500億円)で、3四半期連続の増収となった。YouTubeの増収率は前四半期の12.5%を上回った。

一方、AIの活用など、新たな事業成長の柱と中心と位置付けるクラウドコンピューティング事業の売上高は、前年同期から25.6%増の91億9200万ドル(約1兆3500億円)で、市場予想を上回った。同事業の営業損益は8億6400万ドルの黒字(約1300億円)。前年同期は1億8600万ドル(約274億円)の赤字だった。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「グーグルとMSの決算発表後、時価総額2200億ドル消失 AIに対する投資家の高い期待と、かさむ開発コスト」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: Google, Microsoft

最新の記事

  • 人型ロボット開発競争、中国が米国に先行 テスラやエヌビディアに危機感か 中国自動車大手は既に導入済み(2025年06月15日)
  • グーグル「AIモード」始動、検索の未来はどう変わるか? 対話型で情報提供、支配力維持へ一手 AI回答エンジンで体験一変? グーグルの勝算と広告収益の行方(2025年06月11日)
  • エヌビディアが台湾にAI戦略拠点とスパコン新設、GPUクラウド市場も創設 米中対立下で供給網強化 次世代コンピューティングの未来図提示、アジア技術の集積地で新たな布石(2025年06月10日)
  • エヌビディア、中国市場で逆風か 当局の環境規制が収益に悪影響及ぼす恐れ 中国IT大手に購入抑制を要請(2025年06月08日)
  • エヌビディア、上海に研究開発拠点を計画 米規制下の中国市場で競争力維持狙う AI半導体大手、輸出規制に対応しつつ現地ニーズ取り込みへ(2025年06月06日)
  • AI開発「利益優先」の危うさ シリコンバレー巨大テック、安全性・研究軽視か 専門家警鐘 AI覇権争い暴走の瀬戸際 安全性確保へ業界の自制問われる(2025年06月05日)
  • 米IT大手、サウジとAI大型契約締結 トランプ氏歴訪で巨額投資誘致 NVIDIA・AMDがチップ供給、サウジは「AIハブ」目指す動きを活発化(2025年06月04日)
  • アマゾン傘下の自動運転企業がロボタクシーサービス、テスラとの競争激化へ グーグル系に次ぐ2位狙う(2025年06月03日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント