米Amazon.comが,10月4日に発表した「E-Commerce Service 4.0(ECS 4.0)」が興味深い。ECS 4.0はこれまで「Amazon Web Services」と呼んでいたWebサービスの最新版。これを利用することで,同社のWebサイトで販売されているすべての商品情報にアクセスし,自分のWebサイトやアプリケーションに取り込めるようになる。大変人気があるようで,同社によるとSDK(開発者キット)をダウンロードした人の数はすでに6万5000人。多くの開発者が参加し,Amazon社の売上げ増に貢献しているという。今回はAmazon社のWebサービスについてレポートする。
アーカイブ 11月 2004
変ぼうする米Adobe,DTPベンダーから電子文書ベンダーへ
米Adobe Systemsの業績が好調だ。10月の終わり,同社は2004会計年度第4四半期の売上高予想を,4億1000万~4億2500万ドルに引き上げた。Adobe社といえば,DTP(Desktop Publishing)という言葉をもたらした企業だが,実は2000年から売上高が停滞していた。業績回復の原動力となったのが,PDFやXMLなどの技術を使った電子文書を企業/政府の情報システムにもたらす製品/サービス「Intelligent Documents事業」である。