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Adobeの新機軸,Flash/AIR/モバイルのオープン化戦略が与える恩恵とは

2008年7月15日

 ここ最近,Adobe Systemsの動きに興味深いものがあると感じている。それは同社技術のオープン化戦略。とりわけ今,話題となっているのが,Flashの開放だ。Adobeは,Flashファイルのフォーマット(SWF)仕様をGoogleとYahoo!に開示し,両社がFlashコンテンツ内のテキスト情報にアクセスできるようにした。検索エンジンがこれら情報を参照することで,両社の検索サービスでFlashをベースにしたWebサイトがヒットすることになる(関連記事:Google/Yahoo!で動的Flashコンテンツが検索可能に,AdobeがSWFファイルの仕様を開示)。

「EC市場に変化をもたらす」

 7月1日付けのBusinessWeekの記事が,このことが及ぼす影響について分かりやすく説明している。次のようなものだ。今のアパレル,スポーツ用品のメーカー,自動車メーカーなどは,自社サイトをFlashをベースで作っている。これらは写真,動画,装飾入りのテキストをふんだんに使って,インタラクティブな動作をする。ユーザーのクリック操作や,マウスポインターの位置に応じてコンテンツが変化する。

 しかしこれまでGoogleやYahoo!の検索エンジンは,このようなユーザー・アクションによって変化するコンテンツの情報まではアクセスできなかった。例えば本稿執筆時点では「Nike」とアパレルのECサイト「Zappos.com」を検索した場合,それぞれの検索結果画面に表示される情報量には大きな差がある。NikeのサイトはFlashをふんだんに使っているが,後者のZapposは一般的なテキスト・ベース。検索エンジンがFlash内のコンテンツをうまく拾えないため,Nikeサイトに関する情報量は減ってしまう。一方,Zapposのサイトについては細かな商品カテゴリーが表示される。

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本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「Adobeの新機軸,Flash/AIR/モバイルのオープン化戦略が与える恩恵とは」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。

タグ: Adobe Integrated Runtime, Adobe Systems, AIR, Apollo, Flash, SWF, オープン化

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