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グーグルとMSの決算発表後、時価総額2200億ドル消失 AIに対する投資家の高い期待と、かさむ開発コスト

2024年2月2日

米グーグルの持ち株会社、米アルファベットと、米マイクロソフト(MS)の四半期決算発表を受けて、翌日の米株式市場で、2社の株価が下落した。これにより、両社の時価総額はそれぞれ、約1400億ドル(約20兆6100億円)と800億ドル(約11兆7800億円)消失した。英ロイター通信が2024年1月31日に報じた。

ロイター通信の別の記事によれば、過去数カ月間、AI(人工知能)の導入拡大への期待から、AI関連企業の株価が急騰していた。しかし投資家は、今回の決算発表で、期待が過剰だったと判断。市場心理が一転し、株価が大幅に下落した。この株価下落は、AI関連企業全体に波及する可能性があり、今後さらなる下落懸念も高まっている。

アルファベット、ネット広告が市場予想に届かず

アルファベットが1月30日に発表した23年10~12月期決算は、売上高が前年同期比13%増の863億1000万ドル(約12兆7100億円)、純利益が同52%増の206億8700万ドル(約3兆500億円)で、いずれも四半期として過去最高を更新した。クラウドサービス事業の売上高は25%以上伸び、市場予想を上回ったものの、ネット広告事業の伸びが市場予想に届かなかった。

主力のインターネット広告事業の売上高は、前年同期比約11%増の655億1700万ドル(約9兆6500億円)となり、3四半期連続の増収。増収率は前四半期の9.5%を上回った。インターネット広告売上高の内訳は、検索連動広告が480億2000万ドル(約7兆700億円)で同12.7%増加した。動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」は、同15.5%増の92億ドル(約1兆3500億円)で、3四半期連続の増収となった。YouTubeの増収率は前四半期の12.5%を上回った。

一方、AIの活用など、新たな事業成長の柱と中心と位置付けるクラウドコンピューティング事業の売上高は、前年同期から25.6%増の91億9200万ドル(約1兆3500億円)で、市場予想を上回った。同事業の営業損益は8億6400万ドルの黒字(約1300億円)。前年同期は1億8600万ドル(約274億円)の赤字だった。

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JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「グーグルとMSの決算発表後、時価総額2200億ドル消失 AIに対する投資家の高い期待と、かさむ開発コスト」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: Google, Microsoft

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