株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年10月30日

変ぼうする米Adobe,DTPベンダーから電子文書ベンダーへ

2004年11月12日

 10月の終わりに米Adobe Systemsが業績予想の上方修正を発表した。2004会計年度第4四半期の売上高について,これまで4億~4億1500万ドルとしていた予想範囲を,4億1000万~4億2500万ドルに引き上げた(発表資料)。

 Adobe社といえば,パソコン黎明期にページ記述言語「PostScript」を生み出し,その後「Illustrator」「Photoshop」といったクリエータ向けのソフトを市場投入,米Apple ComputerなどとともにDTP(Desktop Publishing)という言葉をもたらした企業。そうしたソフトに支えられ売上げを伸ばしていた同社だが,2000年にその勢いはいったん止まった。その後同社は新たな事業戦略を打ち出し業績回復を図った。その成果が表れ出したというわけだ。今回はAdobe社の業績とその事業戦略について考えてみたい。

■2002年に売上げの伸びが止まる

 そして,このころ同社が打ち出したのが「ePaper」と呼ぶ事業戦略(現在は「Intelligent Documents」に改称)。これが奏効したのか,2003年度の売上高は過去最高の12億9500万ドルを記録した。今年に入っても好調で,第1四半期の売上高は4億2330万ドル,第2/第3四半期もそれぞれ4億ドルを超えた。今回発表した上方修正の金額を加算すると,2004年度通年の売上高は,16億4710万~16億6210万ドルとなり,新たな記録を生みそうである。

続きを読む
xTECH

本記事は、日経BP社の技術とビジネス変革の最前線を伝えるサイト「xTECH」向けに弊社が執筆した記事「変ぼうする米Adobe,DTPベンダーから電子文書ベンダーへ」の一部です。全文は、xTECHのサイトにてお読みください。

タグ: Adobe Systems, Desktop Publishing, DTP, ePaper戦略, Intelligent Documents, 業績

最新の記事

  • オープンAI、AMDと大型提携 AI半導体、NVIDIA「1強」に挑む 計算資源の確保競争、供給網巻き込む資本ゲームへ(2025年10月28日)
  • OpenAIアルトマン氏、AIバブル警告も自身は数兆ドル投資 – 過熱への懸念と未来への確信が交錯(2025年10月26日)
  • Amazon創業者ベゾス氏、AIブームを「良いバブル」と定義、投資過熱の先にある社会的恩恵を強調 OpenAIアルトマン氏とも共鳴する歴史観、市場の過熱と淘汰の先に見る未来(2025年10月24日)
  • 米アマゾン、食品PBで攻勢 5ドル以下の新ブランド投入で節約志向層狙う ECの強み生かす商品戦略、巨大な日用品市場でシェア奪取へ(2025年10月23日)
  • 米、対中ハイテク規制に新たな一手 「抜け穴」封じで子会社も禁輸対象に サプライチェーン混乱の懸念も、AI覇権争い一層激化(2025年10月22日)
  • 「ChatGPT」、決済機能導入の影響 AIが変える商品購買プロセス 7億人の利用者を新たな収益源に、小売業界に懸念も(2025年10月21日)
  • AI人材獲得競争、新局面へ 新手法「リバース・アクハイヤー」がシリコンバレー文化侵食する事実!(2025年10月19日)
  • トランプ政権、半導体で新方針か 「国産1対輸入1」報道、国内回帰へ次の一手 関税をテコに供給網の再編加速か、業界に走る期待と懸念(2025年10月17日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント