リコー、被災した写真・アルバムをデジタル化、クラウドに保存して返すサービス

リコーは、東北地方太平洋沖地震で被災した写真やアルバムをデジタル化し、クラウドに保存したうえで写真原本とともに持ち主に渡すサービス「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」を開始した。各地方自治体と連携して進める。すでに宮城県南三陸町から写真を受け取っており、岩手県陸前高田市でも活動を始め、さらにほかの地域でも展開していく予定。

被災地ではすでに写真やアルバムなどを回収する活動を、地方自治体やNPO、ボランティア団体、企業が進めている。リコーはこれらの活動と連携し、自治体が回収、洗浄した写真を、複合機でデジタル化する作業を行う。

さらに、デジタル化した写真データを、リコーのオンラインストレージサービス「クオンプ」に保管し、自治体を通じて写真とそのデータを持ち主に引き渡す予定だ。写真をクラウドに保存することで、再び写真を失う恐れが少なくなる。クオンプに保存した写真はインターネット環境さえあればパソコンやスマートフォン、そして従来の携帯電話などからも時間と場所を問わず閲覧できる。