株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年10月17日

FTC、Amazonに対する4件目の訴訟、今度は独禁法違反 出品者への圧力が問題か、アマゾンは反論

2023年9月29日

米連邦取引委員会(FTC)がついに米アマゾン・ドット・コムの中核事業に切り込んだ。9月26日、FTCと米17州の司法長官らは、アマゾンが反トラスト法(独占禁止法)に違反したとして、米西部ワシントン州連邦地方裁判所に提訴した。FTCはこれまでアマゾンを相手取り、消費者保護を目的とした3件の訴訟を提起してきたが、独禁法訴訟は初めてとなる。

マーケットプレイスの商慣行を問題視

FTCが問題視したのは、外部の小売事業者がアマゾンの電子商取引(EC)サイトで商品を販売するマーケットプレイスにおける商慣行だ。

FTCが主張する具体的な反競争的行為とは主に、(1)出品者がアマゾン以外のECサイトで、アマゾンよりも安価に商品を販売することを阻止する反ディスカウント措置、(2)出品者がアマゾンの物流サービスや広告サービスを利用することを事実上義務化した強制行為、の2つだ。

FTCによれば、アマゾンが、他のECサイトでより安い商品を発見した場合、同社はその出品者をアマゾンのサイト内で検索結果の下位に表示し、実質的に人目に付かないようにしていた。また、出品者に「Prime(プライム)」の資格を与える条件として、アマゾンの割高な物流サービスを利用することを義務付けた。これより、商品価格が上昇し、出品者のアマゾンに対する競争力が低下した、という。

同日、アマゾンのグローバル公共政策・法務担当上級副社長、デビッド・ザポルスキー氏は、公式ブログで声明を出し、「FTCは、価格競争力のある商品を目立たせたり、アマゾンでの価格を他社ECサイト並に低くすることが価格上昇につながると主張するが、市場競争はそのような仕組みではない」と述べ、「もしFTCが勝訴すれば、結果は反競争的かつ消費者に不利なものになる。反トラスト法の目的と矛盾する」とも付け加えた。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「FTC、Amazonに対する4件目の訴訟、今度は独禁法違反 出品者への圧力が問題か、アマゾンは反論」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: Amazon.com

最新の記事

  • OpenAI、米AIインフラへ4000億ドル超 ソフトバンクG・オラクルと計画加速 「スターゲート」具体化、次世代AIの計算資源を確保(2025年10月15日)
  • AIと成長への渇望、世界M&A市場を牽引 ハイテク主導で大型案件続出─不確実性克服 PEマネー流入も(2025年10月13日)
  • テスラの顧客忠誠度が急落、マスク氏の政治姿勢が影響か? – 業界首位から平均レベルへ 顧客流出も加速(2025年10月12日)
  • AI開発で15兆円提携 エヌビディアとオープンAI、「超知能」へ基盤構築 半導体大手の「循環」投資、開発競争は新たな段階へ(2025年10月10日)
  • 揺らぐアメリカの「頭脳集積地」、トランプ大統領の就労ビザ変革、米IT業界に転換迫る 「米国人雇用」の狙い、世界規模で高度人材の流れ変容へ(2025年10月09日)
  • アマゾン、ロボット100万台時代の物流新戦略 AIが導く「人間と機械協働」の現在地(2025年10月09日)
  • アマゾン、出品者に「AI参謀」提供―「エージェント型」が在庫管理から広告制作まで代行、業務のあり方再定義 煩雑な作業を任せ、人は価値創出に集中する新モデル(2025年10月08日)
  • 米テック大手、英国にAI投資6兆円超 トランプ氏訪英で蜜月、欧州の覇権争い本格化 両首脳の狙いと巨大ITの戦略が交錯、技術同盟で新たな秩序へ(2025年10月07日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント