株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2023年10月5日

アップルが中国で成功している理由

2022年11月10日

中国で最も利益を上げているテクノロジー企業は、騰訊控股(テンセント)やアリババ集団といった同国インターネットの巨人ではなく、米カリフォルニア州に本拠を置くアップルだと、英フィナンシャル・タイムズが11月8日に報じた。

その香港、台湾を含む中華圏における2022年9月末までの年間営業利益は312億米ドル(約4兆5500億円)で、2年前の2倍以上(104%増)になった。これに対し、テンセントの過去1年間の中国における営業利益は152億ドル(約2兆2200億円)。アリババは135億ドル(約1兆9700億円)で、アップル中国事業の営業利益はこの2社の合計を上回っている。

アップルの中国戦略

アップルが中国で成功している要因は、ティム・クックCEO(最高経営責任者)主導による企業外交や、米政府による輸出規制の結果だという。

新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)が起こる前、クックCEOは定期的に北京を訪れ、習近平(シー・ジンピン)国家主席やハイテク幹部らと会合を持った。米グーグルや米メタ、米ネットフリックスといった他の西側企業が中国から締め出される状況が続く中、アップルはそれをうまく回避しているという。

中国とアップルはウィンウィンの関係だとフィナンシャル・タイムズは指摘している。アップルと契約する電子機器受託製造サービス(EMS)企業の賃金水準は高く、同国中間層の賃金上昇に寄与している。その一方でアップルは費用対効果の高い労働力と工場に自由にアクセスでき、その恩恵を受けている。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アップルが中国で成功している理由」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: Apple, 中国

最新の記事

  • NVIDIAのAI半導体、供給体制に改善の兆し シェア7割、生成AIブームで需給逼迫(2023年10月03日)
  • FTC、Amazonに対する4件目の訴訟、今度は独禁法違反 出品者への圧力が問題か、アマゾンは反論(2023年09月29日)
  • Amazon、生成AIで方針転換 新興企業に最大40億ドル マイクロソフトやグーグルに対抗(2023年09月28日)
  • iPhone 15、中国とインドで好調なスタート 低迷する世界スマホ市場の懸念払拭できるか?(2023年09月27日)
  • アップルがiPhoneに自前通信チップを搭載しない理由 クックCEO、2018年に通信半導体の設計・製造を指示(2023年09月26日)
  • 中国・華為がスマホ市場で復活 Appleへの脅威に 米政府の対中規制下、高性能半導体を自国生産(2023年09月22日)
  • Googleが生成AIでクラウド強化、支えるNVIDIAとTSMCは対中規制などに直面(2023年09月21日)
  • Amazon、次の大ヒットは何なのか? 模索続く 成功に導いた3本の柱に次ぐ「第4の柱」(2023年09月21日)

Copyright © 2023 · 株式会社ニューズフロント