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アップル対エピック訴訟、一審は双方負傷の痛み分け

2021年9月14日

米アップルのアプリ配信サービス「App Store」を巡り、人気ゲーム「フォートナイト」の開発元である米エピックゲームズが反トラスト法(独占禁止法)違反でアップルを訴えていた裁判で、米連邦地裁による一審判決が2021年9月10日に下った。結果は双方ともに一部分で敗北を言い渡され「痛み分け」となった。米ウォール・ストリート・ジャーナルなどの海外メディアが報じた。

エピック側は「App Storeによる市場独占」の認定を裁判所に求めていたが、連邦地裁のイボンヌ・ゴンサレス・ロジャーズ判事はこれを認めなかった。一方で「アプリ開発者が利用者をアプリ外決済システムに誘導すること」をアップルが禁止している行為はカリフォルニア州の不当競争法(UCL)に違反するとし、90日以内に米国全土で撤廃するよう命じた。

地裁判事「反トラスト法違反を証明できない」

ロジャーズ判事はアップルが開発者に義務付けている規約の多くを容認した。アップルは自社の決済システムを介して開発者から15~30%の課金手数料を徴収しているが、このビジネスモデルも容認した。これを受けアップルは「当社にとって大きな勝利だ。経済と競争促進の両面において当社事業のメリットが明確に示された」とコメントした。

英フィナンシャル・タイムズなどによると、エピック側は市場独占の認定に加え、「アップルが関与することのないアプリ配信サービスや課金の仕組み」を求めていた。だが、ロジャーズ判事は争点となる市場を「モバイルゲーム」に限定。同市場におけるアップルのシェアは50%台程度にとどまるとした。そのうえで「アップルは高い利益率の恩恵を受けているものの、これらの要素だけで反トラスト法違反を証明することはできない。成功は違法ではない」と結論付けた。

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JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アップル対エピック訴訟、一審は双方負傷の痛み分け」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: Apple

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