ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英アーム(Arm)が先ごろ発表した同社初の自社開発半導体は、AI(人工知能)計算基盤における構造変化を鮮明にした。
同社はこれまで回路設計図(IP)の供与を主軸としてきたが、自らチップの設計・販売に乗り出した。この方針転換は、計算資源の主役がGPU(画像処理半導体)からシステム全体へと移行している現状を示している。
■自律型AIが変える計算需要
アームは今年3月、データセンター向けCPU(中央演算処理装置)「AGI CPU」を開発したと発表した。名称の「AGI」は、人間のように学習、推論、問題解決を行う「汎用人工知能(AGI)」を指す。
数年前まで、AI分野におけるCPUは、GPUの制御を担う補助的な役割と見なされていた。しかし、AIが自律的にタスクをこなす「AIエージェント」の普及が、この構図を塗り替えている。AIエージェントは人間の指示を待たずに思考と実行を繰り返す。このことから、複雑な逐次処理を担うCPUの重要性が増している。

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