米電気自動車(EV)大手テスラは2025年6月下旬、ハンドルを握る人間がいない「完全無人運転」で新車を顧客の元へ届けた。この試みは、同社が目指すロボタクシーサービスやカーシェアリングサービス構想の実現に向けた技術力を示すとともに、販売不振といった同社が直面する課題を技術力で乗り越えようとする姿勢の表れともみられる。
■運転席は無人、公道自律走行で納車
無人納車は6月27日、米テキサス州オースティンで実施された。テスラの巨大工場「ギガファクトリー」から出荷された多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」は、運転席も助手席も無人のまま、市内の高速道路や住宅街を走り抜け、購入者が待つ集合住宅へと自律走行で到着した。
マスクCEO(最高経営責任者)はX(旧ツイッター)で、「車内には誰も乗っておらず、遠隔操作も行われていない。完全な自動運転だ」と成功を宣言。公開された動画では、車両が時速72マイル(約116キロ)で他の車が行き交う高速道路をスムーズに走行する様子が映し出された。

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