岩波書店は、文庫シリーズ「岩波文庫」の電子書籍版の刊行を開始した。夏目漱石の「こころ」など名作文学を中心に28点32冊をデジタル化し、複数の配信サービスを通じて販売する。価格は1作品500―1100円程度だ。すでに、著作権の切れた名作文学などをデジタル化して無料公開している「青空文庫」が存在するなか、どう差異化を図るが注目される。
岩波文庫は1927年に岩波書店の創業者の岩波茂雄が創刊。文学、哲学、歴史、宗教、自然科学、法律、経済など各分野の古典的著作を取り扱い、総刊行点数は5600点超。電子書籍化の要望も以前からあり、今回はロングセラーの既刊書を中心に28点32冊を選んだ。
夏目漱石の「こころ」が525円、寺田寅彦の「柿の種」が735円、志賀直哉「小僧の神様 他十篇」が609円などとなっている。
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