米Amazon.com(アマゾン)の子会社、Amazon Web Services(AWS)の仮想プライベートクラウドサービス「Virtual Private Cloud(VPC)」が正式公開となった。東京を含むすべてのリージョン(データセンター)でさまざまな新機能が使える。大きな特徴はリージョン内にあるアプリケーションでの障害発生時などに、ほかのアプリに影響を与えないよう仕切りの役割を果たす「アベイラビリティゾーン」を複数またがって利用できるようになったことだ。日本語のVPC入門サイトも公開している。なおVPCはパブリッククラウド「Amazon EC2」の利用が前提で、その使用料以外に原則として追加費用は発生しない。ただし仮想専用線(VPN)で接続する場合は1時間につき0.05ドルがかかる。
東京を含む5つのリージョンすべてで、複数のアベイラビリティゾーンにVPCを構築できるようになり、より障害に強いアプリを運用することが可能になった。1つのVPCを、複数のアベイラビリティゾーンにまたがって構築することも可能。これに加え1つのアカウントで、リージョン内に複数のVPCを構築することもできる。本番用、開発用、試験用といった用途に応じていくつもの環境を簡単に用意できる。各VPCは互いに独立しており、それぞれ同じIPアドレスを持っていても問題なく使える。
また1つのVPCに対して複数のVPNから接続できるようにし、冗長性を高めた。東京、大阪、ニューヨークといったオフィスごとに異なるVPNから同じVPCに接続できる。各VPNの接続状況は、コマンドラインや「AWS Management Console」から素早く確認できる。
本記事は、ニフティのニュースサイト「クラウド・トゥデイ(Cloud Today)」向けに弊社が執筆した記事「Amazon VPCが正式版、東京を含む全リージョンで利用可能に」の一部です。全文は、クラウド・トゥデイ(Cloud Today)のサイトにてお読みください。