欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会(EC)は23日、大手ハードディスク装置(HDD)メーカーの2社、米ウエスタン・デジタル(WD)と日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)のM&A(合併・買収)について、条件付きで承認すると発表した。
HDD生産工場などの売却が条件
条件とは、WDが日立GSTの買収に際し、デスクトップパソコンやHDDビデオレコーダーなどに使われる3.5インチ型HDDの生産工場などを第三者に売却しなければならないというもの。
具体的には生産施設のほか、売却先への知的財産権の譲渡、従業員の移管、HDD部品の供給といったことなどが義務付けられている。
また売却先は欧州委員会が認める企業でなければならず、その企業との契約を締結するまでWDは日立GSTとの合併を完了できない。
欧州委員会のホアキン・アルムニア競争政策担当副委員長は「合併実施を前に、業界における競争が完全に回復され、欧州経済領域で市場競争を著しく阻害される恐れがなくなる」と述べている。
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