4月下旬、中国当局が米メタによるAI企業「Manus(マナス)」の買収を阻止した。この一件は、AI覇権を巡る国家の介入が新たな局面に入ったことを示唆している。
発表から約1カ月が経過し、改めてこの事象が突きつけた「国家の壁」の厚さが浮き彫りとなっている。
完了済み取引への異例の介入
中国国家発展改革委員会(発改委)が解消を命じたのは、メタによる25億ドル(約4000億円)規模の買収取引だ。
対象となったマナスはシンガポールに拠点を置くが、開発チームの多くは中国出身者で構成されている。発改委は、この買収が国家安全保障を脅かすと判断し、取引の白紙撤回を求めた。
この措置の特異な点は、既に完了していた海外企業間の取引に対し、遡及的に介入した点にある。

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