株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年10月15日

エヌビディアの新たな成長要因は「ソブリンAI」 世界各国政府、自国独自AIへの投資拡大

2024年6月19日

AI(人工知能)向けの半導体を手がける米エヌビディア(NVIDIA)の快進撃が止まらない。四半期売上高の伸びは過去3四半期、3倍、3.7倍、3.6倍と推移している。今後、たとえ民間セクターでの需要が鈍化したとしても、同社には確固たる収益源がある。それも、市場は拡大の一途をたどるとみられる。世界の各国政府が自国の文化と国家安全保障を守るために進める、いわゆる「ソブリンAI(国家独自のAI)」がエヌビディアをさらに成長させると予測されている。

背景に自国文化の保護と国家安全保障

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ) によれば、アジア、中東、欧州、米州の各国は、AIのための新しい国内コンピューティング施設に数十億ドル(数千億円)を投じており、エヌビディアはじめとするテクノロジー企業の収益源が急拡大している。

各国政府は、民間企業が新しいデータセンターを建設し、既存のデータセンターをエヌビディア製の半導体で改修することを後押ししている。そのための予算を増額し、他のインセンティブも提示している。目的は、自国民のデータに基づき、自国でAIを開発し、ネイティブ言語で大規模言語モデル(LLM)を訓練することだ。

これらの投資の背景にあるのは、米中間の技術を巡る緊張の高まりの中で、より戦略的な自立性を追求するという各国の動きだとみられる。AI中心の世界において、自国文化の保護と国家安全保障体制堅持のために、対策を講じているという。

エヌビディアは先ごろ、「ソブリンAI(国家独自のAI)」市場が2024年に100億ドル(約1兆6000億円)規模に達し、前年のほぼゼロから急拡大すると予測した。同社の24会計年度第4四半期(23年11月~24年1月期) 売上高は260億4400万ドル(約4兆円)。WSJによれば、そのほぼ半分は、エヌビディア製半導体へのアクセスをレンタル提供している大手クラウドコンピューティング企業からの収入だった。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「エヌビディアの新たな成長要因は「ソブリンAI」 世界各国政府、自国独自AIへの投資拡大」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: NVIDIA

最新の記事

  • 揺らぐアメリカの「頭脳集積地」、トランプ大統領の就労ビザ変革、米IT業界に転換迫る 「米国人雇用」の狙い、世界規模で高度人材の流れ変容へ(2025年10月09日)
  • アマゾン、ロボット100万台時代の物流新戦略 AIが導く「人間と機械協働」の現在地(2025年10月09日)
  • アマゾン、出品者に「AI参謀」提供―「エージェント型」が在庫管理から広告制作まで代行、業務のあり方再定義 煩雑な作業を任せ、人は価値創出に集中する新モデル(2025年10月08日)
  • 米テック大手、英国にAI投資6兆円超 トランプ氏訪英で蜜月、欧州の覇権争い本格化 両首脳の狙いと巨大ITの戦略が交錯、技術同盟で新たな秩序へ(2025年10月07日)
  • アップルが中国で初の店舗閉鎖、販売網の最適化と供給網の再編加速 – 巨大市場との関係は新段階へ(2025年10月05日)
  • 中国Eコマース大手3社、「即時小売」覇権争いの代償 – 消耗戦の先に描く成長戦略と規制の影 「独身の日」控え再燃する価格競争、各社の次の一手は(2025年10月03日)
  • アマゾン傘下Zoox、ラスベガスでロボタクシー始動―ハンドルなしの専用車両で市場参入、グーグル系追撃へ 独自設計で快適移動を追求、安全性と信頼獲得が事業成功のカギ(2025年10月02日)
  • Google Cloud、AI収益化を本格化 受注残高16兆円、Alphabetの新たな成長エンジンへ 検索事業に次ぐ収益の柱へ期待、ライバルも顧客に取り込む強かな戦略(2025年10月01日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント