株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年8月22日

アップルが中国で成功している理由

2022年11月10日

中国で最も利益を上げているテクノロジー企業は、騰訊控股(テンセント)やアリババ集団といった同国インターネットの巨人ではなく、米カリフォルニア州に本拠を置くアップルだと、英フィナンシャル・タイムズが11月8日に報じた。

その香港、台湾を含む中華圏における2022年9月末までの年間営業利益は312億米ドル(約4兆5500億円)で、2年前の2倍以上(104%増)になった。これに対し、テンセントの過去1年間の中国における営業利益は152億ドル(約2兆2200億円)。アリババは135億ドル(約1兆9700億円)で、アップル中国事業の営業利益はこの2社の合計を上回っている。

アップルの中国戦略

アップルが中国で成功している要因は、ティム・クックCEO(最高経営責任者)主導による企業外交や、米政府による輸出規制の結果だという。

新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)が起こる前、クックCEOは定期的に北京を訪れ、習近平(シー・ジンピン)国家主席やハイテク幹部らと会合を持った。米グーグルや米メタ、米ネットフリックスといった他の西側企業が中国から締め出される状況が続く中、アップルはそれをうまく回避しているという。

中国とアップルはウィンウィンの関係だとフィナンシャル・タイムズは指摘している。アップルと契約する電子機器受託製造サービス(EMS)企業の賃金水準は高く、同国中間層の賃金上昇に寄与している。その一方でアップルは費用対効果の高い労働力と工場に自由にアクセスでき、その恩恵を受けている。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「アップルが中国で成功している理由」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: Apple, 中国

最新の記事

  • アップルが中国で初の店舗閉鎖、販売網の最適化と供給網の再編加速 巨大市場との関係は新段階へ ファーウェイ復活と消費減速、2つの逆風下に(2025年08月21日)
  • 米中対立がもたらす世界スマホ市場の地殻変動、中国でファーウェイ首位奪還 米国で「インド製」急増 サプライチェーン再編が加速、メーカー各社の明暗分かれる(2025年08月20日)
  • トランプ政権、AI覇権へ布石 「規制緩和」と「同盟・友好国への輸出」で中国に対抗 「技術流出防止」から「技術支配」へ、安保観を転換(2025年08月19日)
  • アマゾンAI戦略がもたらす生産性と雇用のトレードオフ、「人員削減も示唆」- CEO書簡を読み解く(2025年08月17日)
  • 米中、AI半導体で新たな攻防 NVIDIA製の対中チップで合意直後、中国が「裏口」懸念 米国主導の輸出可否から、中国主導の製品信頼性監視、争点は新段階に(2025年08月15日)
  • 商品ページは「聞く時代」に! アマゾンが進めるAI戦略の最前線(2025年08月15日)
  • ワシントン影響力競争:NVIDIAフアン氏がマスク氏とクック氏を凌駕、新たなキーパーソンに 半導体王、米中対立の狭間で存在感示す テック界の序列に異変(2025年08月14日)
  • グーグル系ウェイモが事業加速、テスラの追随でロボタクシー覇権争いは新局面へ 完全自動運転の実用化レース、米テック大手が火花(2025年08月13日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント