株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 会社概要
  • 2026年11月6日

韓国の新法巡るアプリ開発者のジレンマ

2021年9月9日

韓国では先ごろ、巨大IT(情報技術)企業によるモバイルアプリ決済の排他的な契約に制限をかける法律が成立した。まもなく、文在寅大統領の署名を経て公布・施行される見通しだ。

これにより、米グーグルや米アップルはアプリストア内で、アプリ開発者に対し自社決済システムの利用を義務付けることができなくなる。米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、韓国の業界団体は、「消費者に複数の決済手段が用意されることに伴い、アプリ料金が低く抑えられる」と期待している。

だが、利用者にとって、アプリからいったん離れ、別の決済手段で手続きすることは煩わしい。開発者は外部決済システムを新たに構築しなければならず、中小の業者にとって負担増になる。結局はこれまで通りグーグルやアップルの決済システムを利用し続ける開発者も少なくないだろうとアナリストは指摘している。

韓国モバイルアプリ市場

モバイルアプリのマーケティング会社、米センサー・タワーによると、韓国のモバイルアプリ支出額は世界4位。同国市場は米国、日本、中国に次ぐ規模。 グーグルとアップルは、自社決済システムで販売額の15~30%に相当する手数料を徴収している。ネイバーやカカオなどが加盟する韓国インターネット企業協会によると、同国内アプリ開発者の収入は、グーグルとアップルによる手数料徴収によって年間2兆ウォン(約1900億円)減っているという。

また、韓国では、自国のサムスン電子とLG電子製スマートフォンを利用している人が約75%に上る。つまりグーグルのOS「Android」とアプリストア「Google Play」の利用者が圧倒的に多く、同社によるアプリ決済強制への反発が高まっている。こうしたことから、先ごろ成立したアプリ決済強制禁止法は「グーグルパワハラ防止法」とも呼ばれている。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「韓国の新法巡るアプリ開発者のジレンマ」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

最新の記事

  • 値上げで凌ぐ好決算の陰に潜む減速感 アップル「ターナス新体制」の船出とAI・部材の二重苦 粗利益率低下に直面する5兆ドル企業、サービス鈍化と折りたたみ機の供給難(2026年11月05日)
  • アマゾン、AWS急伸39%増も予想未達で株価下落 設備投資2200億ドル計画とFCF424億ドル赤字の波紋 生成AIインフラ独走狙う巨額支出、立ちはだかる電力制約と政治リスク(2026年11月03日)
  • 米AI大手「開発減速論」に中国が反発した真意、浮かぶジレンマと安全保障(2026年11月03日)
  • 米メタの巨額和解が突きつけるSNS規制の新局面、競合巻き込む「時間制限」と問われる実効性(2026年11月01日)
  • 米巨大ITの7~9月、AIクラウド急伸も収益力で明暗 アルファベット減益で株安、マイクロソフト3割増益 巨額インフラ支出が続く中、手元現金の確保と新事業の成否で格差(2026年10月30日)
  • AIエージェント普及が促す業界標準化、摩擦回避へ米主導で共通規格 「実行」担うCPU需要が急伸、メタは「ネットの玄関口」で巨額投資回収狙う(2026年10月29日)
  • 未成年向けAIの安全モードに突きつけた「落第点」、オープンAIの対話設計と問われる実効性 自傷リスクの見落としと学習支援の抜け穴、法規制の波と「立証責任」を巡るプラットフォームの岐路(2026年10月29日)
  • アマゾンが迫られた「10億ドル」の地域融和策、AIデータセンター建設凍結の波紋 全米100件超すモラトリアムと秘密保持の壁、自治体の強硬規制と中間選挙前の焦燥(2026年10月27日)

Copyright © 2026 · NewsFront, LLP