AIと成長への渇望、世界M&A市場を牽引　ハイテク主導で大型案件続出─不確実性克服　PEマネー流入も

世界のM&A（企業合併・買収）市場が活況を呈している。

英調査会社ディールロジックの集計によると、今年1月から7月までのM&A総額は2兆6000億米ドル（約380兆円）に達し、コロナ禍で金融緩和マネーが市場に溢れた2021年以来の高水準を記録した。

年初に懸念された地政学リスクや米国の保護主義的な通商政策への警戒感を、①企業の成長への意志と、②AI（人工知能）の台頭、という2つの大きな潮流が乗り越えた形だ。