株式会社ニューズフロント

GAFA情報の速報・解説・研究

When autocomplete results are available use up and down arrows to review and enter to go to the desired page. Touch device users, explore by touch or with swipe gestures.
  • GAFA総合研究所
  • 事業紹介
  • 会社概要
  • 2025年6月10日

中国でエヌビディア「H20」の需要急増 トランプ政権、輸出規制強化を検討中 米政府、「AI拡散ルール」の見直し 背景にディープシークの隆盛

2025年3月12日

中国企業が米エヌビディア(NVIDIA)のAI(人工知能)向け半導体「HGX H20」の発注を大幅に増やしていると英ロイター通信が報じている。中国ディープシーク(DeepSeek、深度求索)の生成AIの需要が急増していることが背景にあるようだ。

ディープシークの登場でHGX H20調達合戦

情報筋によると、騰訊控股(テンセント)やアリババ集団、北京字節跳動科技(バイトダンス)といった中国IT(情報技術)大手がHGX H20の購入量を増やしている。これら3社は自社のAI開発にHGX H20を必要としている。加えて、クラウドサービスも展開しており、顧客企業のためにもHGX H20を大量に調達する必要がある。

関係者によれば、最近は医療や教育などの分野の中小の企業も、ディープシークの生成AIモデルとHGX H20を搭載したAIサーバーを購入し始めている。以前は、金融・通信といった資金力のある企業がAI演算システム搭載のサーバーを購入していたが、ディープシークが脚光を浴びたことで、利用企業の裾野が広がってきた。

ディープシークのAIモデルは、西側のAIモデルと同等の性能を持ちながら、コストが低いことで注目されている。特に「推論(インファレンス)」能力に特化することで、計算効率を最適化している。

中国の企業は、米オープンAIや米グーグルといった米国の企業と異なり、エヌビディアの最先端GPU(画像処理半導体)にアクセスできない。そこで、米国の輸出規制を満たすようにエヌビディアが調整した、中国向けHGX H20を採用している。HGX H20は、AI向け最新機能の多くを搭載しているが、米政府の規制に準拠するため、一部の計算能力が抑えられている。それでも中国製よりも優れているとされ、同国で強い需要がある。

続きを読む
JBpress(日本ビジネスプレス)

本記事は、日本ビジネスプレス社のサイト「JBpress(日本ビジネスプレス)」向けに弊社が執筆した記事「中国でエヌビディア「H20」の需要急増 トランプ政権、輸出規制強化を検討中 米政府、「AI拡散ルール」の見直し 背景にディープシークの隆盛」の一部です。全文は、JBpress(日本ビジネスプレス)のサイトにてお読みください。

タグ: NVIDIA, 中国

最新の記事

  • エヌビディア、中国市場で逆風か 当局の環境規制が収益に悪影響及ぼす恐れ 中国IT大手に購入抑制を要請(2025年06月08日)
  • エヌビディア、上海に研究開発拠点を計画 米規制下の中国市場で競争力維持狙う AI半導体大手、輸出規制に対応しつつ現地ニーズ取り込みへ(2025年06月06日)
  • AI開発「利益優先」の危うさ シリコンバレー巨大テック、安全性・研究軽視か 専門家警鐘 AI覇権争い暴走の瀬戸際 安全性確保へ業界の自制問われる(2025年06月05日)
  • 米IT大手、サウジとAI大型契約締結 トランプ氏歴訪で巨額投資誘致 NVIDIA・AMDがチップ供給、サウジは「AIハブ」目指す動きを活発化(2025年06月04日)
  • アマゾン傘下の自動運転企業がロボタクシーサービス、テスラとの競争激化へ グーグル系に次ぐ2位狙う(2025年06月03日)
  • 米中関税引き下げ、SHEIN・Temuに猶予期間 デミニミス復活なく根本解決には至らず 在庫補充の好機か、ビジネスモデル転換は継続(2025年06月03日)
  • エヌビディア、AI投資で5000億ドル支出へ 異例の規模で経済界に衝撃 米国内生産を強化(2025年06月01日)
  • エヌビディア、AI需要追い風に売上最高更新 対中輸出規制下でも成長持続 データセンター部門9割弱、純利益は伸び鈍化も高水準維持(2025年05月30日)

Copyright © 2025 · 株式会社ニューズフロント